できる限り分析する
- Shyuichi Nakamura
- Nov 1, 2022
- 2 min read
病態を全て分析することは不可能です。
しかし、できる限り分析することができれば、力を使わず、沢山の刺激をすることなく症状を改善することは可能だといえます。
まずは何が問題なのか?
その問題を分析するのに、難しいことを最初から行ってもわかりません。
東洋医学の基本は太極から陰陽、四象、八卦にわかれたという言葉からもわかるように、単純にわける医学です。
大まかに判断することが東洋医学の基本です。
左右、前後、上下にわけて人間の身体を八面にすると、異常を捉えるのが楽になります。
昨日の鼻水の方も、上下でわけると上、左右でわけると左、前後でわけると前
というだいたいの予測がつきます。
分け方には、その人の症状に対して工夫が必要ですが、基本的には、この八面での分け方がもっとも重要です。
陰陽で区分けすると、左上前の異常ということは、陽(左)陽(上)陰(前)という区別になります。
左鼻や咽、胸に問題があるということになります。
これを一瞬で判断するのです。
鼻水が出るからという理由ではなく、左上前だから鼻か胸のあたりという判断をします。
触診をしてみると確かに左の鼻に問題があります。
そして左の頬骨から耳にかけて右とは全く違うことがわかります。
太陽病が反応でしたが、骨で言えば、涙骨、篩骨、上顎骨、蝶形骨にも反応がありました。
このあたりに太陽病の反応があるということです。
あと頬骨から側頭骨の前半分ぐらいまでと頭頂骨の左側にも反応はあります。
これだけ異常が揃っていると、今回の症状だけでなく、鼻の奥には常に異常があると考えるのが普通です。
経絡もそれぞれの骨で異常反応が違います。
篩骨や涙骨は胃経、頬骨は胆径、蝶形骨の中央部は三焦経と関係がありました。
つまり部分を調べると、複数の経絡が関係します。
太極というのは身体全体です。
身体全体と関係するのは胃経でした。
全体という見方と部分という見方で異常経絡は変化してきます。
そして部分は複数の経絡が絡んでいるから、よく見極めないと調整できません。
それをどこまで詳細に調べていくのか?
それによって効果はまるっきり違います。
刺激量でもないし、刺激時間でもありません。
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