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どれだけ伝えても

痛みのある部分が必ずしも問題の原因でないことを理解し、実践するのは難しいのだろうと思います。

例えば、股関節の痛みに対して弱い刺激が効果的であるにも関わらず、多くの人は強い刺激や運動を選びがちです。しかし、それでは逆効果になってしまうこともあります。

この傾向は、競争や明確な成功を求める社会の価値観に起因すると考えられます。しかし、できないことを受け入れ、その過程を大切にすることがとても重要です。


痛みは自己と社会について再考する機会を提供し、手術などの即時解決策に頼るよりも、自分自身の根本的な問題に目を向けることです。

もちろん、どうしても駄目な場合は手術という手も考える必要はありますが、それは最終手段にすることが大切です。

歩行の時に痛みがあるので、生命の危機を感じ、安易な方法に飛びつきたくなる気持ちもわかりますが、何が原因なのかがわからないと安易な痛みの除去だけでは本当の問題は解決しないと思います。


また、弱い刺激が効果的であることに対する疑念は、自己批判や他責の姿勢から来るもので、そのような考え方を見直すことが重要です。

特に若い時期には、もっと広い視野を持って、痛みを制圧するのではなく、痛みを認知し分析する姿勢が何よりも重要だと思います。


このように書くと難しそうに思いますが、痛みが出ない程度に動かした時にどこに違和感があるのかを認知するだけでも効果的です。

そういう方法によって、少しずつ膝が伸び、膝を曲げてしか歩けなかった方が、膝が伸びて歩けるようになってきました。

本人より家族に背が高くなったと言われたということを言っていました。本人は少しずつの変化なので気づきにくいのですが、確実に変わってきているのを実感しているみたいです。


一発で治すというような表現の仕方をする治療家もいますが、何がどう異常なのかを分析しながら調整していくことが何よりも大切です。



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