今回の勉強会を終えて
今回の勉強会を終えて思うことがあります。
以前から思っていることですが、更にという感じです。
やはり、人は今まで自分が覚えてきた事や経験した事の反芻をしたいのだと言うことです。
挑戦を避けたいと言う気持ちもあるのかもわかりません。
また、これは駄目だと決めつけるというのもあるかもわかりません。
私の話を聞くと、最初、大半の人が「難しい」と答えます。
しかし、それはやっていないから想像がつかない。
そんなことを考えてないからわからない。
というのが正しいのかもわかりません。
日曜日の勉強会を終えて、昨日、治療を行い、いつもと違う感覚になって、とてもおもしろい。
と答えた若い子がいました。
初めての参加ですが、とりあえずやってみたら何かが違うとわかったみたいです。
考え方一つで違いがでてきます。
その考え方は、基本だと思っていたことを疑うと言うことです。
常識だと思っていたことを自分で検証することです。
それによって、何が必要で何が不必要かがわかります。
解剖学的肢位の話もしましたが、解剖学的肢位なんて解剖学の基本の基本です。
しかし、ああ~そういうものだな・・・とは思っても、実際自分で解剖学的肢位をとってみるということはしません。
解剖学的肢位の深い意味を理解しようとせず、そんなものだと思って、もっと複雑なことを覚えようとしてしまうのです。
解剖学的肢位の中に治療が隠されています。
解剖学的肢位を正しく確実に、とれるようになることを目標に治療を行ってみるという考え方には絶対になりません。
複雑で不思議なことばかりが好きな人もいますが、私は、そういうことが一番嫌いなのだと思います。
当たり前を当たり前で終わらせたくない。
そういう気持ちが強いのだと思います。
また、自分で自分の身体を観察しない治療家が多いのは驚かされます。
自分のことをわかっていないのに人に説明することはできません。
完全に自分のことをわかるなんて不可能ですが、わかろうとすることはできます。
わかろうとした時にヒントが一杯あるのだと気づくのです。
自分もまだまだ、これから探究は続きます。
きっと死ぬ間際まで、この探究は続くのだろうなと思います。
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