椎骨動脈と環椎後頭関節
- Shyuichi Nakamura
- Apr 12, 2022
- 2 min read
パーキンソン病が嗅粘膜から起こるという説はとても興味深いです。
脳幹部と鼻は近くにあるというのも解剖学的事実であり重要な意味があると思います。
そして、内頸動脈と椎骨動脈から脳全体を含む脳幹にも血液が送られています。つまり、この二つの血管が何らかの障害を起こせば脳の機能全てに影響があると言えます。
一般的には脳の一部の障害を切り取って、ここが異常ならこういう症状と考えたりします。
もちろん、それは正しいのですが、本来、そこだけが異常になると考えること自体がおかしいことなのではないかと思います。
パーキンソン病を患っている人の側頸部や前頚部、環椎は触診すると、とても緊張しているのが分かります。つまり、内頸動脈や椎骨動脈も同時に異常を起こしているということだと思います。
パーキンソン病は脳の運動系中枢の機能障害ですが、そこを栄養する血管の通る場所にも問題がある訳ですから、その機能を回復させることで何らかの変化が起こる可能性はあるということです。
また皮膚張力も片寄っているので関節可動状態にも問題が起こっているのも確認できます。
それにはパターンがあります。
環椎後頭関節は右回旋異常なのに、頸椎7番と胸椎1番は左回旋異常という具合に上下で逆向きの回旋異常を起こしているのです。
また蝶形骨は、環椎と逆向きの回旋異常を起こしたりしています。
蝶形骨が回旋異常を起こすというのは、本来はありえません。
頭蓋骨の骨が動くことはあまり考えられないからです。
こめかみにパンチをくらったりすると脳振盪を起こすことがありますが、これは脳底を支える蝶形骨の衝撃によるものと考えられます。僅かに揺れるのだと思います。
もちろん、物理的に動く必要はないので、その状態だけ観察できれば充分です。
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