痛みの種類
痛みの種類について科学的な話をしたい訳ではありません。
私がもっとも大事に考えているのが、患者さんとのやりとりの中で気づくことです。
話を聞いていると、痛みは、本当に人それぞれで、評価が一定にはならないというのが結論です。
よく一番痛かった時を10として今何段階ぐらい?
という評価の仕方をする人がいますが、あれこそ、まさに落とし穴だらけの評価法です。
1の痛みでも1の痛みだと評価できる人はそう多くありません。
動きとかを見ると、あきらかに低い数値となっているはずなのに8とか9とかの評価をする人が多くいます。
正しく評価できる人は、極少人数だと言う認識が必要です。
痛みには様々な状況や種類があると思います。それをわかっていないと、痛みに対する評価はできません。
そして、その人の性格や状況、痛みを起こした経緯などによって痛みの評価は大きく変わってきます。
昨日も、痛みは移動すると言う話をしましたが、移動しても痛みは痛みと捉える人は、痛みの評価は下がりにくいです。
これは頭が良いとか悪いという話ではありません。ほぼ、感情的なものです。
痛みが移動したということは、その痛みは架空の痛みだったとわかるはずです。
手首を打撲して、その痛みが急に指に移動することは物理的には考えられないからです。もし、打撲の痛みがそんなふうに移動したとしたら、本当は打撲した痛みは既になくなっているのだと気づくはずです。
しかし、痛いことしか頭にないと、いくら痛みが移動しても痛みは痛みのままだと言う評価をして、痛みの評価が下がりにくくなります。
人それぞれで痛みの評価は大きく変わります。
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