複雑な要素
全ては複雑な要素から成り立っています。
家も一つ一つのパーツを組み立てなければ家は建ちません。
しかし、どんな些細なパーツでも一つないだけで家は完全な形にはなりません。
もちろん、重要なパーツがありますが、それだけでは、家はたちません。
それを代替えしても、やはり重要なパーツの役割には程遠い。
これが人間の身体なら更に顕著です。
代替えしても、本当の機能には程遠い。
ただ最低の生活はできるという状態です。
いつ、壊れてもおかしくないパーツを身体に埋め込んでも、やっぱりそれは完璧なものではありません。
なんとか生活できるレベルというのが大事なので、代替パーツでも良いからそれを入れ替えたりします。
ただ、それらは有機物ではないので対応力が少ない。
有機物である人間の身体には補完する機能があり、悪いところを補うという能力があります。
それも補いすぎると、そこに負担がかかってきます。
それが代償運動です。代償運動というのは、その動きが無意識に行ってしまう運動のことです。
痛みを避ける動きという動きは、本当の代償運動とはいえません。
痛みがあっても、代償運動させないように気をつけながら補完機能を充実させると、失われた能力が復活することも多々あります。
そこで働くのが意識です。
ただ、その要素は複数あるので、少しずつ変化するので気をつけていくことが必要です。
そんな身体の人に強く長い刺激を加えれば、錆びた古い車に最新のエンジンを載せ替えて走らせるようにものです。
バランスというのは、今できる最大の状態に近づけることです。
決して、最新のものに変えれば良いという訳ではありません。
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