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個人差

効果的な方法てあっても、必ず個人差があります。

今回ご紹介させていただいた例もそうなのですが、炎症を起こしやすい体質の人は、同じ場所の骨折でも、少し時間がかかるということです。


それを見極められる必要があるので、動かさなければと言っても、少しずつ負荷をかけていって、どこまでが必要な負荷なのかを見極める必要があります。一律にこれが正しい負荷ということはありえません。


当然ですが、闇雲に動かせば余計に酷くなることもあります。しかし、それは様子を見つつ直感に頼るしかない訳です。


様々なエビデンスがあると思いますが、どのエビデンスを重点的に使うかということは、やはり、術者の直感でしかありません。

つまり、どこまでいっても最後は人間が決めなければならないということです。


エビデンスも元々は何もないところからはじまっている訳です。何の概念もないところから、何かを探る為には、何について調べるかを決めなければなりません。そうでないとエビデンスすらうまれません。


だからこそ絶対ではないし、常に挑戦が必要なのだと思います。統計的に有意差があっても全ての人にはあてはまる訳ではないので、あてはまらないものは手探りにならざるをえない訳です。


ハンコを押したように同じ症状なら同じ処方というようなやり方は、確かにどこに行っても同じ医療を受けられるかもわかりませんが、それでは、エビデンスから洩れた一定数の医療難民が増えるだけです。


今回のケースも感情の影響は大きかったと思います。ベースには炎症の起こりやすい体質であり、それが問題で治りが遅くなり痛みの為に更に強い痛みになったという状況だったのだろうと思います。


骨が折れている人に鍼をしたら急にくっついたということはありえません。そもそもそういう手技ではありません。


しかし、骨折が単なる日にち薬だと思っていては、いつまでたっても治らないばかりか、それによって後遺症を引き起こす人もいる訳です。怪我もできるだけ効率良く治してこそ、後遺症なく治るのだと思います。




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