歩行時
- Shyuichi Nakamura
- Mar 5, 2022
- 2 min read
歩行をすると体幹に捻れる力が働きます。
一歩前に足を出そうとすると体重移動が最初に起こります。右足をあげようとしたら体幹部(特に仙骨部)に左に回旋する力がかかります。当然、その捻れを吸収する力が股関節あたりに必要です。
それがないとバランスは崩れます。股関節が力を吸収する為には膝や足首がしっかりしていないと力を吸収することはできません。
それと同時に腰から背中にかけては反対方向に捻る力が必要です。
下半身の支持力と捻れを抑制する力がないと釣り合いがとれません。
もし、それができないと身体を真っ直ぐ進行方向に進めることができません。
ペンギンのように、身体を横フリしながら歩いている人がいますが、前記した支持力が低下すると、足の短いペンギンのように重心が上にあがって横フリしながら無理やり前に進もうとする歩行になってしまいます。
運動選手で、そのような動きをしていれば、そんなに選手寿命は長くないかもしれません。
変形性膝関節症の人は、このペンギン歩きをしていますが、足首の安定性と股関節の捻れを支える力、下半身に起こった捻れを吸収する為の上半身の力のバランスが失われた状態だと言うことです。
足首と股関節をよく観察すると、その全体像が見えてくるということになります。胸椎の回転性が落ちれば、上肢や前腕の緊張にも影響してくる訳ですから、上肢もチェックする必要があるということになります。
一口に歩行と言っても、これらがバランスよく作用して、歩行は完成します。
つまり、この力の流れを感じれば、ワザワザ、アナトミートレインというような言葉を使わなくても、片足で立ってみれば誰でも実感できることです。
その実感を元にして治療のヒントにすれば良いのだと思います。
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