相似形
部分は全体をあらわし、全体は部分にあらわれる。
この考え方は、面積や長さの比率は違えど、同じ形ということなんだと思います。
昨日は舌の写真をみてもらいましたが、左の舌がやや分厚くなって右側が引っ張られるような舌でした。
これは右側に力がなく、左側が縮んでいるということになります。
つまり、右半身の力がなく、左側に引っ張られています。
なので、右側の顔面部も長くなって、左側は小さくなるということが予測できます。
手の形や耳の形、お腹の形も全身をあらわしていたりします。
数学で言う相似形とはちょっと違いますが、類似している形になっているということです。
爪の形にもあらわれたりします。
どこが全身を一番あらわしているのか?
という選択が必要ですが、舌の形だけを観察しても、全身の状態がある程度わかるということです。
東洋医学は、とても曖昧な医学です。
西洋医学のように明確ではありません。
ただ、三次元の世界では明確でないということなのです。
身体を展開するとシンプルな形になってきます。
そのシンプルなものを捉えて治療するというのが東洋医学です。
曖昧だけど正確というのが東洋医学の面白いところです。
しかし、本来、西洋医学の現場でも全く同じことが言えます。
教科書どおりに病状が進む人は、案外珍しく、どれだけ正確に行おうとしても曖昧さが残るのが医療の本質です。
つまり、人によって違うということなのです。
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