脳は手
- Shyuichi Nakamura
- Nov 8, 2021
- 2 min read
「ペンフィールドの脳マップ」というのがあって、手は身体全体からすれば割合は小さいですが、脳の支配領域は広範囲だと習います。つまり手を使うと脳の広範囲を刺激し、活性化できるということなのですが、それゆえに余計な力も使ってしまうようです。
手をスムーズに使う為には、手の力は絶対に抜けていなければ過剰になってしまいます。それが過ぎると手の指先が硬くなってきます。鍼灸師なのに手の指が硬くなってしまうと、うまく意思を伝えられなくなってしまいます。
手の力を抜く為には、足腰がしっかりしていないとなりません。どちらが大事という訳ではなく、どちらも大事で常に連動していなくてはならないということです。
鍼灸師は、バランス、バランスとよく言いますが、力の配分を基準に考えると、それによるバランスがあります。バランスというからには何かの基準がなくてはなりません。それを触診すると、どの動きが異常かもよくわかるようになってきます。
バランスなので、硬くなった肩を無闇に揉んだり叩いたりすると余計に反発が強くなり、更に硬くなってくるという現象は、これで説明できます。
これは、脳からの信号が手に集中し、脳ばかり活性化してしまってバランスがとれなくなるからです。絶対に首や肩は無闇に揉んだり叩いたりしてはいけません。
やるなら足からアプローチして肩首は少しの刺激にする方が良いでしょう。
普通でも手は大脳の多くが支配領域になっている訳ですから、強く活性化させると不具合が起こってくるのは目に見えています。硬さだけしか注意しない術者は、そういうことを考えていない術者です。良い面もあれば悪い面も出やすくなるのではないかと考えられます。
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