手で歩く
この話は以前にも書きましたが、触診をしているとそれがよくわかります。
右手と左手では触診の感覚が必ず違います。
同じ人はいません。
つまりどちらかに捻れを作っているということです。
昨日の話でも腰痛と手の緊張の話を書きましたが、腰痛なのに、何故手が緊張するのか?
実は支えているからじゃないんです。
手で歩いているから腰痛になったのであって、腰痛になって手で支えたから緊張しているのではないのです。
順番が逆なんです。
手で歩くというと、「え?」
って思うかもわかりませんが、もちろん物理的に手で歩いている訳ではありません。
歩行時に手をふるのは、バランスをとるためですが、手のふりかたが悪いと肩が縮んであがってきます。
当然、触診でも圧痛が出る訳です。
普段から時々腰痛を起こしている人が肩関節周囲炎を起こしたりすることがあるのも関連しています。
物理的には足で歩いているはいるのですが、主に肩を使って歩いている状態です。
腰痛の人は必ずそうなります。
移動するということは、何よりも先に行わなければならない重要なことです。
捕食という意味からも生きていく為には不可欠な行為ですが、手が上手く振ることができないと腰が引けてしまい、足に負担がかかります。
負担がかかるというのは、荷重がかかるという意味ではありません。
片寄った使い方をしてしまうということです。
基本的には手足に片寄った力が入ると体幹の動きが鈍ります。
体幹の動きが悪いと手足に力が入ってしまいます。
手足と体幹の絶妙なバランスが必要なのですが、肩が上がって腰が引け、右足と左足に片寄った力がかかるので疲れます。
これが腰痛や足の問題の大きなポイントなのです。
これがわかれば、何を見て、何を治して行けば良いかがわかってきます。
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