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椎骨動脈

椎骨動脈の話をしましたが、更に、この動脈は臨床的に重要なことがあります。椎骨動脈は脳底とつながっています。脳底には生命維持に必要な脳幹があります。

脳幹は、間脳、中脳、橋、延髄に区分されていますが、脳幹の中でも運動と深く関係のある橋の前側を通り小脳にも分岐しています。


このことからも椎骨動脈が運動とも深く関わっているのだとわかります。もちろん運動だけではありむせん。


椎骨動脈が蛇行するところである頸椎1番を調整するだけで様々な不調を治すと豪語している人もいるぐらいですから、その真偽はさておき、全身の状態と無関係であるはずがないと思います。


特に橋には、三叉神経、外転神経、顔面神経、聴覚神経と言った多くの顔面と関係のある脳神経核が存在していますので、顔面部の状態にも影響しついます。


一説によると運動障害を引き起こすパーキンソン病も嗅粘膜から中枢神経系にかけて起こりうるという話しもあります。


運動障害が、このあたりからも原因になっていることと、臨床的にも鼻や咽、肺の問題が多いということは一致しています。


嗅粘膜が原因と言っても、充分な栄養が嗅粘膜に供給されていれば、不調を起こすことは少ないと思いますので、首を通る椎骨動脈の観察というのは重要な意味を持ってます。


嗅粘膜と直接関係があるのは、総頚動脈から内頸動脈の方が関係が深いと思いますが、内頸動脈と椎骨動脈は互いに交通枝を出して合流していることも面白い事実だと思います。


パーキンソンの患者さんの耳下の頸椎1番あたりを観察すると皮膚がパンパンになっていて上部頸椎の可動状態が不良になっている人が殆どです。


そして総頚動脈の経路である首の側面にも強い緊張が起こっているのが普通です。

このことから、これらの二つの動脈の流れがパーキンソンと関係する部位だというのは間違いなさそうです。




また、橋にある神経核から顔面の表情にも影響することは容易に想像できますし、その結果、仮面様顔貌なども引き起こすのではないかと思います。


鬱症状もこれらの部位の異常があるのではないかと予測できます。




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