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なぜそうなるのか?6

最後の調整は反対側の腰です。


胸椎10番あたりは横隔膜周囲の臓腑のあたりです。

つまり胃や肝臓、腸のあたりということです。

その異常の奥に隠されているのが左の腰部ということになります。


痛みのあるのは右側ですが、問題のあるのは左です。

この時点では、右腰あたりの痛みも軽減しています。

そして、左腰の動きが強烈に悪いことがわかります。


座位で左の腰を右前に押し込むように少しだけ動かします。

この動きが全くできません。

腰が伸びないのではありません。


腰椎5番あたりが右前に伸展しないのです。

一部の椎骨間の伸展側屈は、伸展や屈曲よりも腰椎にとって問題です。

そして右側は、この動きができるのに左側ができないのです。


この動きが胸椎10番あたりの動きを更に助長しています。


何回かにわたって右足の問題が如何に複雑になっているのかを説明してみました。

一つの症状に対して、一つの原因を求めたがりますが、そもそも異常が複雑になり、エントロピーが増大している状態では、完全に元に戻るのは難しいのです。


しかも、アレのせいで、更に複雑になり、身体全体に影響を与えているきっかけになっていることから、状態は更に複雑になっています。

元々あった異常に火をつけてしまったような感じです。


なんとか戻ってくれることを期待していますが、治ろうとする力と悪くなろうとしている力が拮抗している感じなので更なる調整が必要な状態だろうと思います。


原因は一つではありません。

必ず複数存在します。

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