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アキレス腱の痛み2

前回はアキレス腱周囲の解剖を投稿してみました。しかし、それは原因ではないということも書きました。

それでは何が原因なのか?

なんども書いていますが、原因は一つではありません。若い時からヘルニアもあり腰の痛みもあるみたいです。

当然ですが、腰からの神経も足先までつながっていますので、腰のヘルニアが原因だと解釈する整形外科の先生もいるかもわかりませんが、それも大きな見当違いです。


足底筋膜炎が顎と関係あると言うことを以前書きましたが、この方も顎の異常がありました。痛みのあるアキレス腱と同じ側の咬筋に異常反応があり前頚部の圧痛もあるので、足底筋膜炎の時の異常と同類だと考えられます。



この異常を消去するだけでもアキレス腱の痛みは減弱します。アキレス腱そのものの問題より、顎から前頚部にかけての緊張の方が強いので、最初に調整するのは顎です。

右顎には血滞、熱の反応があり肺の異常がありました。詳細は端折りますが、三物黄ごん湯という漢方薬を身体に近づけると咬筋の緊張や前頚部の緊張はなくなりました。


手足の火照りや痒みなどに用いる漢方薬で婦人に用いる漢方薬です。女性でもなければ痒みも火照りもありませんが、血熱を取り去るには効果的です。手足の火照りと言えば、足の炎症も入るのかもわかりません。

しかし、この漢方薬を身体に近づけると、かなり緩むので間違いないだろうと思います。これと同じような効果のある鍼治療を手の甲に一箇所、1秒ぐらいの刺鍼をしてみました。


すると顎の異常はなくなりました。ただ、この方の場合、これも誘因の一つであって、アキレス腱の痛みの原因は他にも考えられます。


この時点ではアキレス腱の緊張は緩みましたが舟状骨周囲の緊張が残っています。


続きます





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