ギックリ腰8
腰の痛みは、基本的に腰を使っていないことから引き起こされます。
使えば良いのですが、劇痛の為、簡単に使うことはできません。
ギックリ腰の場合は、強烈に使わなくなった状態になっているので、少しずつ使うのがコツです。
決して無理やり動かすのではなく僅かに動かして元に戻すというのを何度も繰り返すことで徐々に痛みが楽になることが殆どです。
動かさないでいると長引きます。
かと言って、無理やり動かせば、劇痛が待っています。
動かすか、動かさないかという議論は間違っていて、動かすけど、痛みを起こさない程度というのが重要なのです。
なぜなら、あまりにも痛いと、脳は動かしたら痛いというセッティングを無意識にしてしまいます。
そうなると恐怖の為に少しも動かせなくなってしまうのです。
ギックリ腰の典型的な長引くパターンです。
そして、そういうセッティングをしてしまうと、再発する可能性が大きくなります。
痛みはなくなっても、恐怖だけが脳に記憶され、日常生活で腰を使わないようにするからです。
腰痛が癖になるというのはこういうことです。
これは、腰の問題ではなく、感情の問題です。
恐ろしい程、痛いので、動くことが恐怖となって動かさない。
動かさないと更に動かなくなり血も通わなくなります。
当然ですが、長引きますし、再発も起こりやすくなります。
まずは椅子に座って、動くか動かないかぐらいに腰を前後させます。
殆どお腹に力を入れる程度で十分です。
椅子に座って、左右のお尻を交互に浮かそうとする。
この動きは、片側の腰を伸ばしながら、やや回転させることで、左右に捻った時の痛みに効果的です。
この時に痛みがあまり起こらない程度に動かすことが大事です。
そして肩の力を徹底的に抜くことも大事です。
ギックリ腰の場合、上肢や肩に力が入ります。
腰を支えようとして上半身の力を偏って使おうとしてしまうからです。
軽い腰痛の場合は、腰を使えないというより上半身を使えないことが殆どです。
昨日の上腕の伸筋側の緊張は、肘を曲げ続けて起こった腰痛なので、腰の異常はそれほどないと言えます。
ただ、椅子から立ち上がるのも痛いと本人は言いますが、本当は上肢の問題なので、肩の力を抜いて腰を少しずつ動かさなければ、なかなか治ることができません。
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