スポーツと鍼灸治療
スポーツの中でも、サッカーやバスケット、格闘技というのは、陸上のスピードとは違うスピードが求められます。
陸上競技の短距離で必要なのはヨーイ、ドンで走り出す瞬発力ぐらいで、あとは慣性の法則でトップスピードをあげていくという競技です。
車のレースで言えば、ゼロヨンのレースみたいなものです。
サーキットを走る車とは基本的に違います。
同じスポーツであっても、種目が違えば違う能力が必要です。
サッカーやバスケットなどのスポーツは、試合中反射の連続です。
この時に、確信の持てている判断をしているのか?
と言われれば、判断はだいたいだそうです。
この話は、元陸上競技の為末氏の話です。
彼の分析力は本当に面白いと思って時々見ています。
特にプロ選手になると、だいたいこんなものという当たりをつけてプレーするというのです。
確信のもてる判断をするとコンマ何秒かが遅れてしまうので、この時間の差で勝敗がわかれてしまいます。
反射のスピードは勝敗を大きくわけるということです。
この現象は、一見無関係に見えますが鍼灸治療にも言えているのです。
ほとんどの鍼灸師は確信をもってから刺激しようとします。
しかし、人の身体や意識は確実に目まぐるしく動いています。
そして達人と呼ばれている人程、刺激スピードは早いという特徴があります。
ほとんどの鍼灸師は、そのことに気づいていない。
達人だからそうだと思いこんでいます。
実はそうではないのです。
スピードは大きなポイントです。
それを考えないと、これからの鍼灸治療の発展はないのではないかと思っています。
今日は、久しぶりの一般勉強会です。
専門家より一般の人の方が、このことをわかっているかもわかりません。
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