世界はスッカスカ8
電子のふるまいはとても不思議なことが起こります。
二重スリット実験という有名な実験があります。
なんらかの物質が放出され、その向こうにはスクリーンが配置されています。
スクリーンの間に二本のスリットのある障害物があると、水のような波の性質を持つものがスリットに当たると、水分子が干渉しあってスクリーンには縞模様があらわれます。
これは、その物質が波の性質を持っているから起こる現象です。
しかし、ボールのような粒の性質を持っているものであれば、当然ですが、スリットを通り抜けたものしかスクリーンには当たらないので、二本の線が出てきます。
つまり、それは粒の性質を持ったものが放出されたということになります。
そこで、電子を放出するとスクリーンには縞模様があらわれます。つまり電子は波の性質をもっている物質だとわかります。
しかし、電子を一粒ずつ放出すると面白い現象が起こります。
粒なのに、縞模様があらわれるらしいのです。
???
ですよね。
一粒なのに波の性質を持っている縞模様があらわれる?
つまり粒であっても波?
粒が干渉しあって波のような図がスクリーンにはあらわれるみたいです。
そこで、どんな感じで電子は、干渉しあっているのかを観察しようとして光を当てると、スクリーンには二本線があらわれる訳です。つまり粒の性質になるのです。
見ようと光を当てた瞬間に電子は粒のふるまいをするということです。
見ているのか見ていないのか?
光を当てたのか当ててないのかでふるまいが変化するという性質を持っているので、粒と波の性質を同時に持ち合わせているということです。
これを「量子もつれ」の状態になるということです。
続く
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