少陽病と少陰病まとめ
- Shyuichi Nakamura
- Feb 2, 2022
- 2 min read
1、少陽病を症状だけで判断するのは難しい。(症状から六経を導き出す難しさ)
2、現在、少陽病の病位を伺うと、胸が強くでている例が多い。もちろん、少陽病の病位である側面を通ることもあるが、そのような例は複合せず調整も安易。
3、少陽と陽明のような近い病位で複合した症状のように見える場合、陽と陰が複合することで、少陽と陽明のような近い病位に曖昧な反応があらわれる。
4、少陽の異常が強くとも少陰が内包され隠れていると少陽の病位にも変化があらわれる。
5、本来側面のものが前面に出る傾向がある。実は後面にも出ることがある。
6、少陽と陽明、少陰が複合した割合で異常が存在するのを明確にすることで、これらをひとまとめにして調整することができる。
7、全体を把握することは、混ざり合った状態そのものを全体として把握することであり、既存の六経の枠にはまらない。新しい名前をつけた方が効率的とも考えられる。それには、パターンが存在せず一個人一名称の病位と言える。
筋力検査を行う人に、原因を一つにしたがる人がいます。何が原因だと特定する場合です。しかし、人間の身体はとても曖昧で、様々な要素を含んでいることが多いので立ち止まって考える必要があります。
一つの原因だけを特定し、調整することで、その反作用も大きく出ることがあり、反応がなくなって逆に症状が増えるということもあります。明確さと曖昧さを同時に持ち合わせることが大切で、これもどちらにも偏らないということが重要になってくるのではないかと思います。
いわばアナログとデジタルの使い分けが必要ということだろうと思います。
正規の少陽に近い場合で下腿の強烈なこむら返りを起こした例
実は陰を内包しているので、下腿前面にも影響をしている。側面にあらわれているから側面だけという訳ではない。
胸部が中心の例
症状は右足、反応は左という例
このことを考えても捻れが起こっているのがよくわかる。動きだけでなく、経絡として、陰陽として考えても捻れている。
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