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少陽病と少陰病2

少陽病が先なのか?陽明病が先なのか?

というのは説が二通りあると言うことでしたが、今、少陽病の反応の人が非常に多く、胸脇苦満や口の粘膜のあたりの熱が出たりするのかなぁ~と思っているのですが、実際はちょっと違うようです。胃腸風邪のような感じもあるので、色んなものが混ざった感じになっているような状態だなぁ~と感じます。


少陽病が少陽部位とは違う場所に強く入っているのを観察することができます。胸に出ることが多く、多くはリンパ管系です。鎖骨から腋窩、上腕から肘にも影響します。胸管を通ってくることが多いので、左側からお腹にかけてのリンパ管を熱が通るような反応が多くみられます。

リンパ管を通って腹部、大腿前側、下腿前内側、母指側に散在しつつ、側胸部から背部(下部が多い)や腰部にも入ることがあります。

少陽病は必ず身体の側面に入ると思っていると大きな間違いをするのではないかと思います。なんでもクッキリ区分けができるのが理想であり、教科書に書いてあることと違う反応があると間違いだと考える人には、このような曖昧な答えは釈然としない感じがするかもわかりません。

しかし、それが臨床の現場だということです。

首の前頚部を通って胸鎖乳突筋の緊張から耳にくる感じや耳あたりから頬骨を通って目や鼻と関係することもあります。しかし、鼻咽は強い人と強くない人があり、それによって症状が変わります。風邪だと認めるような症状がある場合とそうでない場合があるようです。


ケースバイケースですから必ずここに入るという決まり切ったパターンはないということです。もちろん鼻から耳、側頸部を通って身体の外側に出る場合もあります。しかし、あきらかな少陽部位ではありません。

そこで陽明病の病位を考えると眼から下唇、心、胸、腹、髄、股、膝、脛、跗、指頭に至るまでとされているのですが、熱が裏位と下部にあって胃腸に症状があらわれ、腹満、便秘、口渇、身体深部の熱感などがみられるとされています。


実際の反応をみてみると、少陽病と陽明病って病位に区別がつかないなぁ~というのが感想です。ただ、今の時点で多くの人の少陽病が一番強くあらわれるのは胸です。少なくともこの記事を書いた時はそういう反応が主役でした。

これはどういう意味なのか?


つづきます。




 
 
 

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