治療とは何か?
治療とは何かと考えることがよくあります。
色々症状はあっても元気で、いつもニコニコしていた90過ぎの方が腫瘍の手術をしてから体調を崩し、久しぶりに顔を見たら全く笑うこともなく、待合室で座っていました。
冗談を言ってもニコリともしないのはビックリでした。
食欲がなく体力がない。
身体の反応をよくよく調べると、胃のあたりに厥陰の反応がありました。
それを調整するのは目的ですが、身体から心の問題につながる異常反応を脳に認めたので、それを調整しながら厥陰の反応を丁寧に消去していきました。
すると1分ぐらいでニコッとし、帰りは笑って帰っていかれました。
顏色も変わり全く違う顔つきです。
身体の異常反応がなくなると自然に笑顔になり、顔付きまで変化していくのだと思います。
しかし、治った訳ではありません。
高齢なので、70代に戻すことはできません。そんなことをしようとする事が治療なのか?
と疑問にも思います。
何が治療なのか?
常々疑問に思います。
それより、今の状況を認知し、本人によりよい選択をする。
それだけで良いのではないかと思ってしまいます。
人はいつか死にます。
そんな当たり前のことを認知した時に笑顔になってくれるのではないかと思います。
病気を治すことより笑顔にさせることが、いかに大切な事なのか?
老若男女を問わず大切な目的なんじゃないかとも思います。
身体の反応がとれれば、当然、笑顔にもなってきます。
肉体と精神は同一です。
帰りの笑顔は、いつもの笑顔でした。
人の顔付きは、ホントに大事ですね。
数日後に家族の方から様子を聞くと、人と会っても笑うようになったそうです。
ひとまず良かったなと思います。
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