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胃腸障害からくる胸部の水滞



夏ばてっぽい感じで、食欲はまぁまぁそれなりにあるけど美味しくない。下痢をしやすく、冷たいものを食べると、すぐにお腹を壊す。舌も歯根がついて舌の周囲がギザギザしてくると本人は訴えています。写真を撮りましたが、そんなに酷くはありません。それでも確かに舌は腫れています。

このようなタイプの方は、水分を取り過ぎると駄目なので注意をするように伝えました。


水分代謝異常は、胃内に停滞するだけではなく、関節にも停滞します。つまり自分では気づかないところに停滞していて、身体の動きが悪くなっていることから身体が重いと感じます。水分は摂らなさすぎても摂りすぎても駄目なのです。

その為に咽が渇くという感覚があるのに、その感覚を無視して飲んでいれば当然このような結果になります。


水分だけ摂って動かないというのが一番駄目だとわかります。また動かないところは全身ではありません。部分的だと言うのをこの動画では証明しています。


左の胸が動かないのは水滞があるからで、その水滞を一時的に手をあてがうことで解除すると動きが良くなります。その動きが良くなることで全身がスムーズに動くようになる訳です。水を飲めば飲むほど、飲んで動かない状態が続けば続く程、この差は大きくなります。この例で言えば、左胸が動かないので左の肺を圧迫し続ける結果になり、肺の機能が落ちて余計に身体がだるくなったりします。


肺の宣発作用と言って、栄養を全身に渡す働きがあります。津液や水穀の精微と呼ばれている栄養液を各組織に回す働きがあると言われています。この作用がなくなる訳ですから当然身体が重くなるという訳です。

動きが悪いのは、この動画の方は左胸部に強くあらわれているということです。中医学で肺の宣発作用と習っても、どこがどんなふうに問題になっているのかがわかっていなければ何の意味もないとわかります。


中医学を勉強しても、なかなか実践で役立たないのは、こういう理由があるからです。頭だけで理解していても治療はうまくならないということです。







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