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蝶形骨は歪むのか?2


蝶形骨は、篩骨同様、左右につながっている一つの骨です。

左右にまたがっている骨は、とても貴重な骨なのではないかと思います。

右と左をつなぐ骨と言えます。


しかも、この骨は脳、特に前頭部あたりを支えている骨です。

この骨に何らかの力が加わると前頭部に接続する脳の機能に異常があらわれるのではないかと予測できます。

もちろん、蝶形骨だけが重要なのではありません。

頭蓋の圧力を保っているすべての骨は重要ですが、蝶形骨に隣接している脳の機能には影響を与えるのでないかという予測です。


蝶形骨に隣接する脳は、下垂体、視床、視床下部、第三脳室、基底核、側頭葉あたりです。

視床は感覚情報の中枢なので、あらゆる感覚と関係すると思います。

感じることは、自我を自覚することとも言えます。

もし感覚がなかったとしたら自分自身を明確に自覚できるかどうかわかりません。


視床下部は、自律神経や内分泌の制御もしています。

自律的に働く機能の中枢ですから、心臓や肺、食欲や睡眠といったものにも影響します。

それらを支えている骨ですから、蝶形骨への何らかの力は、それらの影響するに違いないとも考えられます。


第三脳室は、脳脊髄液が流れる空間であり、基底核は運動制御、側頭葉は、聴覚や言語、記憶に関与するところです。

基底核も含まれるので、運動には大きく関係するはずです。



つまり蝶形骨の大翼の皮膚の腫れ感や凹み、皮膚張力の片寄りは、単純な皮膚変化ではなく、これらの機能に異常があらわれている一つのサインだと考えられます。

逆に言えば、蝶形骨の大翼(こめかみ)の部分の左右差や腫れ感、皮膚張力の差がそろってくれば、自律神経や運動、思考の調子も変わってくる可能性があるということです。


鍼灸治療が得意とするような症例は、この部分の異常をよく観察することで一つの目標にもなるのではないかということです。





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