足をよく観察してみると2
大腿部の前側の痛みを訴えている人の足全体を観察してみると、大腿部の緊張ではなく、足の母指側が強く、内側楔状骨と第一中足骨の緊張が強くなっていました。
これも足全体を見ただけの結果です。
全身を見ている訳ではありません。
それでも、そんな特徴がある訳です。
全身をみるのが困難なら足だけでも全体を観察してみてはどうかな?
そう思います。
腓骨側の側面と前面にも問題があります。
腓骨頭尖から腓骨の内部を通る経路に異常があります。
つながっているのです。
それが足首まで行ってから脛骨の内側に影響を与えて、また外踝、そして距骨内側へと蛇行する経路が確認できます。
脛骨の内側頭から脛骨粗面にも影響があることから、膝で大きな捻れる力がかかっていることがわかります。
これらの影響によって、大腿前側の痛みがでているのだろうと予測できます。
また、この症状は、車から降りるような動作をする時の痛みが主で、普段は強くないとのことです。
こういう場合、母指の先の外側を意識すると、全体的に違和感が減ります。
意識し続ければ、こういう痛みはなくなるはずです。
大きく強い刺激をかけなくても、異常が強くあらわれている部位に僅かな力を加えるだけで身体は変化するのです。
一回、二回では駄目な場合もあります。
何日か続けないとだめな場合もあります。
それもケースバイケースです。
症状のないところをよく観察し繋いでいくと蛇行した異常経路がみえてくるのです。
だから、その延長線上に刺激をしてみると大腿部の緊張も同時に緩みます。
きっと、一般的な治療をする人は、そういう経験をしたことがないので、症状のある部位にしか興味がないのかもわかりません。
大腿部の症状なのに、膝や足首、特に母指の異常ということが言えます。
もちろん、全身を観察すると、更に異常な部位が見えてきます。
それらを統轄して考えてこそ、全体のバランスということが言えるのではないかと思います。
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