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鍼灸と量子力学(その2)

経絡は目に見えない


目に見えない経絡や穴は、たとえ自分が理解していても、他人に見せることはできません。これは、肉眼では見えず、第三者に同じものを見せることができないためです。また、経絡や穴は物質的に固定された位置に存在するものではありません。つまり、経絡や穴は常に変動しています。物理的な観点に基づく西洋医学とは異なり、東洋医学はエネルギーを重視する医学だと考えられます。


教育の一環として、西洋医学から東洋医学の概念を学ぶのはやむを得ないことですが、東洋医学を理解するためには、この違いをしっかりと実感し、実践する必要があります。この考えは飛躍しているかもしれませんが、古典的な物理学と量子物理学の違いに似ていると感じます。


量子の世界観


物質を細かく分解していくと原子になります。原子は原子核と電子で構成されていますが、原子自体の大きさを野球場に例えると、原子核はビー玉ほどの大きさです。つまり、原子自体はほとんどが空間であり、電子は空に漂う雲のように存在しているとも言えます。そして、99.9999999999996%程度が空間だとも言われているのです。この事実だけを考えても物質の本質は目に見える世界とは異なっていると感じます。


また、電子は原子核の周りを超高速で運動しているため、電子を通常の物のように直接捉えることはできません。電子の位置は確率的にしか特定できず、その存在確率は原子核周辺の空間に広がっています。つまり、原子の空間は完全に空っぽではなく、電子の存在確率で満たされていると言えるのです。

ちょっと難しい表現ですが、量子の世界は一般的な物理のイメージとは全く異なった世界だということです。しかし、まぎれもなく原子は物質を構成する単位ですから、この事実は無視できません。


また、原子と原子核は、野球場とビー玉のような比較で示されていますが、ビー玉に例えられた原子核が原子のほとんどの質量を占めています。これも一般的な大きさと重さの概念からすると全く異なることを意味しています。

この事実が示す意味は、私たちが肉眼で見て感じている物質は、ほとんどがエネルギーで満たされた存在であり、実質は微量でしかないということだと思います。つまり、エネルギーの塊が物質を構成しているとも言えるのです。しかし、肉眼で見える物質は、エネルギーでできていると言われても納得できません。

この差が物質のみを考える西洋医学と、目に見えないエネルギーの流れを考える東洋医学との違いと似ていると感じます。





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