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鍼灸と量子力学(その9)

エネルギーの流れと磁石


磁石は一定の流れを持っています。N極からS極に流れる方向性があります。電磁気学的な詳しい説明はおいておいて、この概念を利用して身体に方向性を示す作用が磁石にはあるということです。


ここで重要なことはN極からS極への方向性があるということです。これを利用して磁石を診断に用いることができます。経絡にも流れがあるとされているので、磁石の方向性と経絡の方向性を考慮し、身体の状態を観察してみると様々な面白い現象が起こります。

例えば手の肺経なら体幹から末端へ流れる流れがありますが、肺経の流れに沿ってN極を体幹側、S極を末端側にして置くと身体の緊張に変化があらわれたりします。そういう現象が起こった場合、これをどう解釈するかで、その現象を判定することができるようになってきます。


術者の意識によって、身体の状態が変化するというのを認めると、極性のある磁石を近づけると、それに伴って身体は変化します。ただ、ここで条件設定が必要です。経絡の存在を認め、経絡による流れ(エネルギーの流れ)が存在するという前提を条件にし、肺経は体幹から末端に流れているという条件、そして、磁石はN極からS極に流れる方向性を持っているという条件です。これらを術者がブレることなく思い続けられれば、身体を確実に変化させることができます。条件が整わなければ、この現象を起こすことは不可能です。


磁石とインディケーター筋


まず、右肩と左肩の僧帽筋をつまみ、左右差を確認します。もし左肩が緊張しているとわかったら、その左側の緊張をインディケーター筋(アプライドキネシオロジーからの引用)として設定します。つまり、この筋緊張の変化を指標として観察します。ここでは、緊張の度合いではなく変化の度合いを観察することが目標です。

具体的には、磁石を近づけた時に筋緊張がどう変化するのかを確認します。力任せに押したりすると正しい結果は得られません。筋肉の緊張を物質的で固定的な緊張だとしか解釈しない人には、絶対にこの現象を理解することはできませんので術者の意識がとても大切です。これが条件設定という術者の意識です。


例えば、肺経の流れに沿ってN極を体幹側、S極を末端側に置き、左肩の筋緊張の変化を観察します。まず左側の肺経、次に右側の肺経、さらに左右の心包経や心経の変化を順に調べることで、手の陰経の変化を捉えることができます。


また、同じ肺経でも、体幹側の中府や雲門に磁石を置いた場合と、尺沢や少商に置いた場合で肩の緊張の変化には違いがあります。理由は明確ではありませんが、変化があるということは何らかの違いがあることを示しています。


例えば、中府に置いた時に筋緊張が緩み、尺沢に置いた時に緊張し、列欠に置いた時に再び緩み、少商に置いた時に緊張することがあります。これは、経絡上で反応の強弱が交互に現れることを意味しています。経絡がエネルギーの波のように作用していることを示唆しているのです。

逆に、肺経の流れに逆らって末端側にN極、体幹側にS極を置いて筋緊張を観察することも可能です。当然、最初の反応とは真逆の反応を示します。つまり尺沢に置いた時に緊張していたものは、逆に弛緩し、弛緩していたものは緊張するということになります。

これは、方向性を持った磁石が経絡に対してプラス、マイナスのエネルギーを示しているのではないかと理解できます。



手の経絡しか判断していませんが、この方法であれば、脉診より詳細な判断ができます。脉診は右の肺経と左の肺経の違いを知ることは難しいですが、この方法なら右と左の違いを明確にすることが可能です。

左の肺経は、場所によって弛緩したり緊張したりしているのがわかります。

経絡がエネルギーだという一つの証拠なのではないかと思っています。




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