頑張らない練習
頑張らない練習をするというのは、おかしな話のように聞こえるかもわかりません。
しかし、脳は常に動こうとしています。
動物なのですから仕方がないと言えば仕方がないことです。
それを制御している働きがあります。
運動するかしないかを制御しているのです。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるというのは非効率的に思えるかもわかりませんが、バイクに乗る人ならわかると思います。
コーナーを低速で曲がろうと思うとバイクが転けそうになります。
その時にブレーキを軽く踏みながらアクセルを僅かに回すと低速コーナーを曲がるのに安定させることに気づきます。
つまり、これが制御です。
実は、筋肉にも同じ働きがあり、屈筋を使いながら伸筋を使うことで微妙な動きを作り出しているのです。
脳からは運動しなさいという命令が出続けています。
それを止めなさいという指令が起こっています。
つまり、静止しているというのは、運動を止めているというより運動するのが当たり前の身体を制御を加えて止めているという行為でもあるのです。
ジッとしているのが意外に疲れるのは、運動をするのが当たり前にできている身体を止めているからなのだと思います。
頑張らないというのは、動かないことではありません。
怠けることでもありません。
無理をしないということでもないのです。
Comentários