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頭蓋骨は歪むのか?

専門的な話ですので、一部の人にしか役立ちません。

★★★★★★★★★★★★★★★★★


頭蓋骨も仙腸関節と同様、歪むと主張する人と、歪む訳がないと主張する人がいます。

物理的には、かなり強い結合なので、外傷でもない限り簡単に歪んだり元に戻ったりすることはないように思います。


私は、これらの主張はどちらでも良いという立場です。

つまり歪みがあるとかないとかは、どうでも良いのです。

しかし、頭蓋骨を触診してみると右と左で違いがあります。

まったく左右対称という人は今まで見たことがありません。


その身体の変化を歪みと言うか腫れと言うか?

または、違和感というかで違いがあるだけだと思っています。

要するに、単なる呼び方だけの問題であって、それがどちらにしても臨床的には無関係です。

この変化には法則があるみたいです。

具体的には、触診上、腫れているところや凹んでいると思えるところがあるということです。


こめかみの部分は、蝶形骨の大翼の部分です。

指先で軽く圧力をかけながら、左の蝶形骨の大翼部分を前に引張っぱった場合

対側の右蝶形骨の大翼部分を前に引っ張った場合では、その抵抗感が違います。


よく観察してみると、左前が動きやすく、右前が動きにくいという場合があります。

このような場合右は後ろに動きやすいというような片寄りが起こることがあります。

この状態を見ると、蝶形骨が右に回転しているように思えます。

あくまでも皮膚圧力とその方向性の差です。


この状態は蝶形骨の大翼の皮膚張力の変化です。

このような変化があると、一見、右へ回転し、歪んでいるように思えます。

しかし、この歪みや左右差があるから骨まで傾いているとか歪んでいると考えるのは疑問もあります。

それでも、触診をした術者側からすると、蝶形骨が歪んでいると思える程、触診ではあきらかにわかります。


もちろん、右も左も前方向がいきやすいという場合もあります。

全体的に前方向にズレがあるように思えるのです。

ただ、その場合もまっすぐ前にズレる感じではなく、必ず右と左で差があります。

つまりどちらかには回転しているように感じられるのです。


そのことを発見した人が、これは蝶形骨の歪みだ!!

と考えてもおかしくないのではないかと思っています。


骨の曲がりや脱臼、アライメント異常というのは、関節には確かに起こります。

針灸師のような触診を主体にしている術者は、その法則性を感じとって、これは骨の歪みだと主張する人が一定数います。

しかし、それが本当に骨の歪みだとしたら、手技をやったぐらいで物理的に簡単に元に戻せると思えません。








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