2024年9月8日東京セミナー
今年最後の東京セミナーの紹介です。
治療において何を目標にするのか?
という疑問は、単純なようでいて最も難しい問題です。多くの人は問診で得られる症状を目標に設定しているはずです。しかし、臨床をおこなっていると、大人でも自分の症状を明確に説明できない人が多いことに気づきます。子供や高齢者、聴覚障害のある方であればなおさらです。自分自身のことは分かっているようで分からないものですから仕方がありません。
このことから問診は思っているほど正確ではないし、術者の知識に委ねられ、捻じ曲げてしまうこともあると感じます。
問診はあくまで参考程度にとどめ、治療家自身が独自の視点を持つことが重要です。
問診に頼らず、客観的な情報に基づいて診断する必要がありますが、鍼灸で言う客観的な情報とは感覚を排除しない情報です。脉診や腹診だけでなく、動きを理解していなければ総合的な判断はできません。
「気」はエネルギーの流れです。絶えず仕事をしているエネルギーですから変化していきます。
このエネルギーの流れを感覚を通して得られる情報を扱うにはコツが必要です。
そのコツを今回も伝えていこうと思います。
目標設定の難しさ
問診は患者自身の主観的な情報であり、必ずしも正確ではない。
患者は自身の状態を客観的に評価できていないことが多い。
治療家は問診に頼らず、客観的な情報に基づいて診断する必要がある。
鍼灸における客観的な情報は、脈診や腹診など、感覚を通して得られる情報も含まれる。
感覚を通して得られる情報にはコツが必要である。
鍼灸における客観的評価
脈診や腹診は習得が難しいと感じるのは、術者の視点によって結果が変わるからである。
経絡やツボは目に見えないため、その存在を証明することはできない。
評価は個人差があり、同じ結果にはならない。
脈診等の結果は確率的で、総合的な判断が必要。
特に身体の動きの法則について知っている必要がある
磁石を使って経絡やツボの流れを把握する
物理的な現象から経絡・ツボへ
身体に現れている物理的な現象を捉える訓練から始める。
関節の位置や状態を方向性のある磁石で磁場を作って観察することが、経絡やツボの理解に繋がる。
関節の動きは、静から動に変化する瞬間であり、「気」の解明に不可欠。
CM関節
手の親指のCM関節は、全身と密接に繋がっているため、CM関節の動きの評価は、全身の評価にも繋がる。
CM関節症の患者は、CM関節が屈曲内転位になっている。
物質的な視点とエネルギーの視点
人間は常に変化するエネルギーの塊である。
物質的な視点だけでは、正しい診断はできない。
重力や外因の反応など、様々な要素を考慮する必要がある。
正しく意識し、刺激すれば身体は一瞬で全身に影響し変化します。
痛いところは原因ではありません。相互作用によって起こった結果です。
結果にのみアプローチすると全体で不都合が生じます。
今回は、中野ひとみ先生が「音とからだ~世界は音でできている~」という興味深い内容で前半講習をしてくれます。
ご期待ください。
【参加費】
2万円
【日時・会場】
2024年9月8日(日)午後12:30〜午後4:30(4H)
ふれあい貸し会議室 品川ステーションビル
東京都港区高輪4-23-5
(今回の開催場所は品川ですが、前回の場所とは違いますのでおまちがえのないようお願いします)
【お問い合わせ先】
御薗治療院
電話番号: 0596-22-7481
メールアドレス: misonouketuke@gmail.com
多くの方々のご参加をお待ちしております。何かご質問や疑問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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